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2016.4.15

2016年熊本地震 “割れ残り”の余震に注意を(遠田晋次教授) (vol.3)

2016年熊本地震について、IRIDeSの研究者は、発生直後から各専門に基づいて情報収集と分析を続けており、今日午前と午後、それぞれ緊急災害対応会議および公開レクチャーを実施しました。その中で、活断層の専門家である遠田晋次教授は、これまでの解析結果を以下のように述べました。(以下太字部分引用可)

 

遠田教授3「今回の地震は布田川(ふたがわ)断層帯、日奈久(ひなぐ)断層帯という2つの断層帯の交差する付近で、活断層の一部が動くことにより発生した。現在も日奈久断層に沿って活発な余震活動が見られ、また、今週末、現地は雨天の予報で地盤がゆるむ可能性があり、引き続き注意が必要。過去に、この付近で繰り返し地震が発生してきたことから、将来の地震の大きさや地震動はすでに予測されており、今回の結果データを見ると、その大きさおよび地震動分布図は、かなりの精度で的中したことがわかる。しかし、地震の切迫性については、現在の科学では予測できないのが現状で、今後の課題である。

 

日奈久断層帯は北北東-南南西方向に80kmと長く伸びている。今回動いたのは北東部分であり、南西部分の活断層については、今回の地震も含め、最近動いた痕跡がない。よって、まだ“割れ残り”があると考えられ、余震に注意が必要である。」

 

 

(参考)地震調査推進本部

 

遠田教授らは、明日、現地入りして地表の活断層の調査を行い、地震動の観測だけではわからない物質証拠を得ながら、地震の正体をより詳しく明らかにする予定です。

 

本日の報告会およびレクチャーでは、ほかにもIRIDeSの多分野の災害研究者が、地震、災害医療、避難所、家屋の倒壊、火山の状況等についてそれぞれの見地から報告を行いました。今週末を中心に複数の分野の研究者が現地入りし、その調査結果を受けて、週明けに再度検討会を開催する予定です。IRIDeSは、東日本大震災の教訓が今回の熊本地震への対応にも生かされたかについても、検証していく予定です。

 

熊本地震 IRIDeS特設ページ

 

緊急対応会議の模様

 


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