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2016.4.21

熊本地震:余震のメカニズムは合理的説明可能、冷静に引き続き警戒を(遠田教授) (vol. 9)

IRIDeSの活断層専門家・遠田晋次教授は、4月16日以降に余震が広範囲で発生しているメカニズムを探る目的で、M6.5、M7.3地震による周辺地域・周辺断層への応力変化(地震前と後でのゆがみの変化)を計算しました。以下の図中で、赤色は応力が増加し断層活動を誘発しやすい状況、青色は応力が減少し断層活動を押さえる傾向(抑制)があることを意味します。

 

遠田教授は、その結果、異常な事態が連続して発生しているのではなく、そのメカニズムは科学的に十分合理的な説明ができるので、事態を冷静に受け止めつつ推移を注意深く見守ってほしいと以下のように話しています。(以下引用可能)

 

「M7.3地震以降に別府-由布、阿蘇山北東部で活発化した地震活動(図中、緑色で囲んだ部分)は、震源となった布田川断層の運動により、急激に周辺地域の力のバランスが崩れたことで発生したと考えられる。

 

図1と2

 

 

まだ熊本地震の収束の見通しはつかないものの、前代未聞の天変地異ではないかとことさら不安をおぼえる必要はない。現在までの余震はおおむね科学的な知見で説明が可能で、異常事態が連続して起きているとはいえない。ただし、M6.5、M7.3震源域から断層が連続する日奈久断層にはひずみがたまっており、今後も強い揺れが起こる可能性があり、引き続き事態の推移を注意深く見守る必要がある。」

 

日奈久断層が動いた場合の震度予測図防災科学技術研究所のJ-SHIS地震ハザードステーションで、現在お住まいの場所について、地盤の揺れやすさ等を把握しておくことも重要です。

 

今回の説明は、単純なモデルを用いた推定値であり、暫定的ですので、今後より詳しい分析を行い、随時アップデートする予定です。

 

詳しくはこちらをご覧ください:「平成28年熊本地震(M6.5, M7.3)による推定応力変化と広域余震活動について

 


 

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