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2016.4.22

熊本被災地で東北大学病院DMATが医療支援活動(佐々木宏之助教) (vol. 10)

2016熊本地震を受け、東北ブロックDMATが被災地で医療支援活動にあたっています。IRIDeSの佐々木宏之助教は、東北ブロックDMATの一チームである東北大学病院DMAT(災害派遣医療チーム)の一員として現地入りし、4月17~19日、被災地で医療支援活動を行いました。

 

DMATとは、訓練を受けた医師、看護師、業務調整員で構成され、一人でも多くの命を救うため、災害急性期に活動する医療チームです。佐々木助教は、IRIDeS災害医学研究部門に所属し、かつDMATの資格を持つ外科医でもあります。

 

18日朝より、佐々木助教らは、熊本県の阿蘇医療センターを活動拠点に、南阿蘇村の老人福祉施設で症状のある入所者を医療機関へ救急搬送する活動を行いました。支援に向かった特別養護老人ホームは、通常の入所者に加えて被災した周囲の養護老人ホームからも入所者を受け入れていましたが、電気・水道が止まり、阿蘇大橋の崩落等で通常の半数程度のスタッフで運営している状況でした。

 

ライフラインの途絶、過密状況、かつスタッフの疲弊も著しく、このままでは数日内に危険な状況に陥りかねないと判断、佐々木助教らDMATは施設長と相談し、特に重症な入所者を医療機関に転院搬送することにしました。入所している約140名中15名の方々を、緊急消防援助隊の救急車で大分県側の病 院へ搬送しました。

 

老人福祉施設への早期医療介入ができなかったことは、東日本大震災の反省点の一つとされています。佐々木助教によると、今回熊本でも、老人福祉施設の状況に関する事前サーベイがほとんど行われておらず、DMATが情報を収集し、必要に応じ医療支援にあたりました。

 

今回、東北ブロックDMATが東日本大震災の経験と教訓を生かすことで、迅速に介入することができたとのことです。

 

DMAT記事写真

【写真】東北ブロックDMATの参集拠点、活動拠点本部となった大分県竹田市の竹田医師会病院での定時ミーティングの様子。大分DMATに迎えられ、東北大学病院DMATをはじめとする岩手、山形、宮城、福島各県の計8隊が集結し、時々刻々と変わる被災地の状況、活動場所、活動内容について話し合った。

 


 

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