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2016.8.9

市民がIRIDeS研究者とともに「仙台防災枠組」を学ぶ講座がスタート (vol32 その2)

 

市民の方々によるワークショップ

 

講義の後は、参加者がテーブルごとに分かれた班で、ディスカッションを行いました。

 

「仙台防災枠組に対する理解は深まったか」「さらに知りたいことは」「これまでと今後の防災・減災への取り組み」という3つのテーマが出されたのに対し、各自が意見を出し合い、班ごとにまとめて発表です。

 

 

ワークショップ筆者のテーブルの出席者は、町内会や地域防災リーダー、市民活動など、これまでに防災に積極的にかかわってこられた方がほとんどでした。

 

3つのテーマに対し、活発な意見が飛び交いました。

 

「今日の講義で、仙台防災枠組について、前よりはわかるようになったとは言えるけど、やっぱりまだ難しいよね」

 

「テーマがとにかく広い」

 

「そもそも、『枠組』は、普段使わない言葉」

 

「実際に、地域レベルでどうしたらいいか、具体的なイメージを掴みたい」

 

「イラストや漫画にしたり、子供向けにするなど、わかりやすい形で表現するのはどうだろうか」などなど。

 

 

今後行いたい取り組みとして、地域の連携強化や、災害記憶の継承に取り組みたいという意見が出されました。防災に役立つ整理収納アドバイザーを目指したいという方もおられました。

 

 

「仙台防災枠組は、やっぱり難しかった。でももっと学びたい」

 

発表ワークショップの後、各班がまとめを発表しました。

 

その結果、「仙台防災枠組はやっぱり難しい。まだわからない」という率直な意見が大勢を占めることがわかりました。しかし、「引き続きもっと学びたい」という声も数多く聞かれました。

 

「仙台防災枠組は、仙台市が作った地元のための枠組だと誤解していた。今日の講座を受けて、世界レベルの話であることがわかった」

 

「普段、地震が来たらこう対応、など、実際的な対症療法が主なので、こうやって大きな理論も並行して学ぶのはとても大切だと思う」という感想がありました。

 

また、「抽象的なので、日常の庶民生活にわかりやすくしてほしい」「兵庫枠組のあと、市民がどう活動したのかを参考までに知りたい」など、前向きなアイディアや意見も飛び出しました。

 

 

白百合の皆さん更に、仙台白百合学園高等学校2年生の皆さんが、「災害時における外国人の支援体制」という、普段の取り組みを特別発表しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

講座の締めくくりに、今村所長は、暑い中出席いただいたことと、市民の皆さんから多くの示唆をいただいたことに対する感謝表明を行いつつ、「来年3月の仙台防災未来フォーラム2017や、来年から隔年開催される予定の、防災都市・仙台を世界につなぐ世界防災フォーラムの場で、市民の皆さんの活動を世界へ発表していきましょう」と呼びかけました。

 

泉特任准教授は、「今日の講座はほんの入り口です。これからもっと一緒に学んでいきましょう。みなさんがすでにされてきた取り組みは、実はすでに仙台防災枠組に沿ったものであり、アジアをはじめ世界で貴重な知見になります」と話しました。

 

 

今回の第一回講座は、申し込み多数で、急きょ同日2回開催に増やして実施されました。2回とも満席、延べ約100名の出席があり、大盛況となりました。

 

講座の後、仙台市防災環境都市推進室の高橋輝企画推進担当課長より、「実際に地域で防災に取り組んでこられた方々に数多くご参加いただき、大変良かったと思います。枠組についてもっと理解したいという声をいただき、今後、私たちもより市民の皆様の理解が深まるよう工夫しながら講座の回数を重ねていきたいと思います」とコメントがありました。

 

第2回講座「優先行動とステークホルダーの役割」は9月3日、第3回「国際間・市民間での協力とパートナーシップ」は12月10日、第4回「大人も子どももともに学ぼう仙台防災枠組」は来年1月に開催予定です。

 

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第一回講座「市民のための仙台防災枠組を学ぶ」講義資料はこちら

 

第二回講座「優先行動とステークホルダーの役割」申し込みはこちら

 

 

会場の様子

第一回講座会場 地下鉄東西線 国際センター駅「青葉の風テラス」

 

 

 

 


 

【お問い合わせ】IRIDeS広報室 電話 022-752-2049、Eメール koho-office*irides.tohoku.ac.jp (*を@で置き換えてください)