教員自己紹介 三澤浩昭

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災害理学研究部門
宙空災害研究分野
三澤 浩昭 (准教授)
 

 

研究概要

 

太陽活動危険状況監視のための太陽電波定常観測の実現に向けた研究を行っています。

 太陽面では爆発的な変動現象(フレアやコロナ質量放出)が時折発生します。この際に、光速の10%を越える速さを持つような高いエネルギーを持つ粒子が多数発生する場合があり、SEP (Solar Energetic Particle) 現象と呼ばれています。SEP現象は、最大規模で発生した場合、宇宙ステーション高度で1Svにおよぶ放射線被曝を与えると見積もられており、宇宙飛行士や人工衛星の搭載機器へ少なからぬ影響を与えるため、SEP現象の発生や規模の早期予測は宇宙災害研究における重要課題の一つとなっています。

 大規模なSEP現象の発生時には、多くの場合、Type II型と呼ばれる太陽電波が広い周波数帯域に渡って発生することが知られています。太陽電波は光速で伝わるので、太陽近傍で発生してから8分程度で地球に到達します。一方、SEPは数10MeVの粒子でも地球到達に30分程度を要します。太陽電波の持つ、SEP現象に先んじて地球に伝わるこの特性は、SEP現象発生の早期予測に有用です。私共は、人類の宇宙活動にとって危険なSEP発生の迅速な到来予測に役立てるべく、SEPと太陽電波の関係を精査し両者の発生過程を探ると共に、広帯域で発生する太陽電波を観測しうる装置の開発を行い、太陽電波の定常的な監視観測とSEPの早期警戒の実現を目指した研究を行っています。