都市再生計画技術分野

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教授: 岩田 司 准教授: 姥浦 道生(兼)    

当分野では、災害からの都市・地域の居住環境の再生を、当面の生活環境の確保(短期的課題)、安全安心な市街地の形成(中長期的課題)および地域の歴史・文化への配慮等を総合的に勘案しつつ、効率的に進めていくための計画策定技術と再生計画を実現するための社会的技術やマネジメント手法について研究しています。また、研究結果を国内外に適用する活動を行っています。

 

1 小地域を対象とした計画技術の開発と適用

 大災害からの効果的な復興のためには地域の特性を十分に取り込んだ計画策定と事業実施が欠かせません。本分野では、被災地域の特性を的確に把握し、効果的な復興支援方策を明らかにするための研究を行っています。これまでに国勢調査の最も詳細な表象地域である基本単位区別に多次元の属性を持つ居住状況データを推計し、これを用いて東日本大震災の被災地域に居住していた世帯の詳細な特性の把握と効果的な居住復興策の検討を行いました。東海・東南海地震による想定津波浸水地域についても同様の検討を進めています。その他に地理情報システムを活用した復興計画手法(ジオデザイン)や被災地の購買行動と商業復興、フィリピン・台風ハイエンによる人的被害に関する研究にも取り組んでいます。

 

2 復興計画の実践的課題の検討と実践支援

 巨大災害からの復興に際しては、さまざまな観点から地域が抱えていた課題を同時に解くような、真の意味での「復興」といえる新たな空間を創造することが求められています。このため震災以前から存在した住民まちづくり協議会を活用した効果的な住民参加プロセスの検討や防潮堤をはじめとした津波防御施設の計画論の在り方の検討等を行っています。また、このような研究活動と相互に連動させつつ、被災自治体や被災地区に対する復興計画の策定・実施に関する実践的支援活動も行っています。

 

 

図版1:小地域人口データベースの構築法

 

 

図版2:石巻市の浸水地域の例

 

 

図版3:住民まちづくりの実践的支援