2016.5.30
熊本被災地で東北大学生ボランティアが活動 IRIDeSにて報告会開催 (vol.20)
5月2日~9日、東北大学は教員と学生を熊本被災地へ派遣し、熊本大学等と連携しながら避難所調査やボランティア活動を行いました。5月26日、IRIDeSにて報告会が開催され、花輪公雄理事(教育・学生担当)挨拶に続き、現地から戻った藤室玲治特任准教授(課外・ボランティア活動支援センター)、畠山弓穂さん(文学部2年)、西塚孝平さん(教育学部3年)が発表し、司会をIRIDeSの丸谷浩明教授が行いました。
東北大学は、東日本大震災を受けてボランティア支援室を発足させました。当初は、被災地でボランティアを行う本学教職員や学生を支援するためでしたが、次第に大学教育の一環としてのボランティアの重要性が認められ、山形豪雨被災地等にも活動を広げ、このたびの熊本被災地でもボランティアを行うことになりました。
熊本大学等と連携しながら、学生ボランティアとして参加した西塚さん・畠山さんは、避難所実態調査、ガレキ撤去、足湯ボランティア活動を行いました。報告会では、これまでの山元町の仮設住宅におけるボランティア経験に基づき、熊本被災者の表面化しにくいニーズを捉える重要性等を指摘しました。藤室准教授は、ボランティア専門家の視点から熊本の状況報告を行いつつ、東日本大震災をもはや直接経験していない東北大生が、熊本被災地でボランティアを行うことで、東北に対しても新たな視点を獲得することができる、熊本大学生と互いに励ましあえる関係を目指したいと述べました。今後も、熊本へ積極的に東北大学生を派遣する考えです。
今回、IRIDeSは、今村文彦所長が熊本大学などの連携に協力しましたが、今後も地元との更なる連携を企画しています。東日本大震災の経験を東北外や若い世代につなぐため、今後も、IRIDeSは東北大学の学生災害ボランティア活動を支援していきます。
【お問い合わせ】IRIDeS広報室 電話 022-752-2049、Eメール irides-pr*grp.tohoku.ac.jp (*を@で置き換えてください)