2016.11.21
NHK仙台放送局における「大規模災害時のリスクマネージメント講座」に協力(佐々木宏之助教)
11月7日(月)午後、NHK仙台放送局にて、「大規模災害時のリスクマネージメント講座」が実施され、NHK職員約30名が参加しました。IRIDeSの佐々木宏之助教は本講座の企画段階から協力し、当日は、宮城県内の消防・医療関係者らとともに講師の一人をつとめました。
参加者は5つのグループに分かれ、グループごとに配置された講師とともに、大規模災害発生時における、NHK仙台局内・被災地取材クルーの対応について考えました。佐々木助教は講師の一人として、有事の際の指揮系統、装備、情報伝達などについて参加者と話し合いました。DMATの活動経験のある佐々木助教と、東日本大震災を含め多くの災害を経験したNHK職員の間では、これまでの経験を踏まえ活発な応答が行われました。
当日の講師5名は、DMAT・医師である佐々木助教、消防の救急救命士、診療看護師といった多彩な顔触れになりました。近年、災害時の多業種連携の必要性がますます認識され、DMATが平時から消防・警察等と連携し有事に備えている状況を反映しています。
この講座は、佐々木助教が2016年熊本地震被災地にDMATとして赴いた際、NHKの取材を受けたことが縁で実現しました。本講座を企画したNHK仙台放送局の百崎満晴・技術部制作技術副部長は、カメラマンとしての被災地取材経験を通じ、災害報道のあり方にはまだ課題が多いと認識し、今後の大災害に備えるため、メディアとしてDMATらから学びたいと考えたとのことです。佐々木助教は、IRIDeSの実践的防災学の一環として今回の講座へ協力しましたが、「メディアの災害対応状況などがわかって逆に勉強になりました」と述べました。
本講座は、災害現場を経験し、現場の問題を真剣に考えている医療、消防、メディア関係者が、真剣に交流・研修する場となりました。
【お問い合わせ】IRIDeS広報室 電話 022-752-2049、Eメール irides-pr*grp.tohoku.ac.jp (*を@で置き換えてください)