2020.1.6
所長ご挨拶
IRIDeSは、東日本大震災の教訓に基づき、災害科学の進化と実践的防災学の構築を目指してきました。IRIDeS発足から9年が経ち、各研究者がそれぞれの専門に基づいて災害現場の問題を分析し、その知見を学際的に体系化して社会発信していくプロセスは整いつつあります。2019年台風19号対応でも、IRIDeS研究者は早くから情報収集・分析を行い、必要に応じて所内外研究者とも連携し、迅速かつ学際的に実態や課題を社会発信するよう尽力しました。今後は、災害現場に関する情報を、学術的価値の高い知見に昇華させて学術界へ還元することにより、科学・技術のさらなる進歩へも貢献していきたいと思っています。
来年・2021年に東日本大震災から10年を迎えるにあたり、被災地と災害科学の課題をさらに整理していきたいと考えています。今年は東京オリンピック・パラリンピックも開催され、多くの外国の方が訪日されます。この機会に東北での復興にも関心を持っていただき、防災・減災の活動についても国際交流を盛んにしていきたいと願っています。

東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)
所長 今村 文彦
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