IRIDeS Newsletter | 東北大学 災害科学国際研究所 IRIDeS

2021.12.3

【活動紹介】災害伝承と多様性をテーマにIRIDeS金曜フォーラム開催

 

災害文化アーカイブ研究分野
ゲルスタ・ユリア助教

 IIRIDeS は、研究所発足直後より、所内外の情報共有や学際研究の促進の場として「金曜フォーラム」を実施しています。フォーラムは通常、年 5 回程度、金曜日の夕方に開催され、テーマに沿って3 ~4 名が発表します。コロナ禍を受けて、2020 年 5 月からは、オンライン開催となっています。

 2021 年 11 月 26 日、「災害伝承の可能性を探る―ジェンダー・多様性の視点から見た災害伝承―」と題し通算 75 回目の金曜フォーラムが開催され、李善姫助教(東北大学東北アジア研究センター)、山内宏泰氏(リアスアーク美術館館長/学芸員)、鈴木ひかる氏(元福島県立相馬高校放送局)の3名が招かれて発表しました。各発表では、多様性の観点からみた各地の震災伝承館の展示傾向、災害伝承を地域文化から始める重要性、災害ドラマやドキュメンタリーにおけるジェンダーと多様性など、さまざまな「多様性」が論じられ、発表後はパネル討論も行われました。

 本フォーラムの企画および司会・モデレータは、IRIDeSのゲルスタ・ユリア助教が他の教員と協力しながら担当しました。「私の専門分野の一つは文化人類学で、総合的記憶を重要な研究テーマとしています。災害伝承について重要なのは、誰が・何を・誰のために教訓として伝承するのかということです。その観点から今回の内容を考案し、各発表者への依頼も行いました」、とゲルスタ助教。今回のフォーラムでは、年齢・ジェンダー・国籍・仕事が異なる発表者が、災害伝承における多様な経験・多様な伝承活動の可能性を話し合い、災害伝承現場の課題も共有されました。フォーラムには約 50 名が参加し、発表者・参加者間の活発な質疑応答や意見交換も行われました。

 
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【お問い合わせ】
 IRIDeS広報室 電話 022-752-2049、Eメール @
 

 

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