2022.9.30
【出版】自然災害の仕組みを知って、命を守る 防災を考える本『地球防災ラボ』が販売開始
2022年9月28日、『地球防災ラボ 実験でしくみを知って、命を守る』の販売が開始されました(東北大学災害科学国際研究所著、岩崎書店発行、3,850円)。これは、自然災害を知り、防災を考えるための本です。地震、台風、津波など日本で身近な災害を取り上げ、クイズや実験を通して自然災害がおこる科学的なしくみを学び、災害に対してできることを知ろう、という構成になっています。この本は、IRIDeSのさまざまな分野の研究者たちが、それぞれの専門知識を持ち寄る形で作られました。
『地球防災ラボ 実験でしくみを知って、命を守る』表紙
この本のベースになったのは、2018~2020年に「朝日小学生新聞」の紙面で、研究者たちがリレー形式で連載した記事です。この連載が、小学生とその保護者、学校の先生などに「わかりやすい」「役に立つ」ととても好評だったことから、このたび一冊にまとめて発行されることになりました。
『地球防災ラボ』で取り上げられている実験は、「ようかんで活断層のしくみを知ろう!」「軽石もどきケーキをつくってみよう!」など、家庭や学校でも実施できるものです。また、「避難所にペットを連れて行ってもいい?」「緊急地震速報ってなに?」といったクイズを通じて、防災に必要な知識を身に着けていくことができます。日本の災害の歴史を踏まえた上で、災害研究や防災の最新状況も盛り込んであり、2022年1月に発生したトンガ海底火山の噴火による津波や、世界の自然災害についても解説しています。
『地球防災ラボ』は、科学の裏付けがある内容がコンパクトにまとまり、オールカラーで写真やイラストも多く、子どもから大人まで楽しく学べる1冊です。夏休みの自由研究をはじめ、ご家庭や学校、図書館、その他さまざまな場で、ぜひご活用ください。