組織・メンバー

災害医学研究部門
災害産婦人科学分野
講師
博士(医学)
MIKI Yasuhiro
みき やすひろ

研究テーマ
災害ストレスと婦人科疾患に関する基礎研究、災害ががん検診受診率におよぼす影響、身体障害者補助犬の同伴避難に関する問題
研究キーワード
内分泌学 / 腫瘍学 / 獣医学
関連サイト
研究概要

災害によって人は大きなストレスを受けます。ストレスに反応してストレスホルモンが分泌され、心拍数の増加や体温や血圧、血糖値の上昇を促し、生体を防御する機能を高めます。代表的なストレスホルモンであるコルチゾールは副腎皮質から分泌されます。血流のコルチゾールは様々な臓器に運ばれ、当然の如く子宮にも到達します。このコルチゾールの子宮への直接作用については、未だ解明されていません。我々は子宮上皮を対象にコルチゾールの作用を発揮する受容体の発現、コルチゾールを合成する酵素や分解する酵素の発現を調べ、ストレスと子宮疾患の解明に取り組んでいます。

女性ホルモンは複雑な機構でその分泌が調整されています。代表的な女性ホルモンであるエストロゲンは、月経周期に加え女性のライフステージによって分泌量が増減します。この微妙に調節されているエストロゲンの分泌が、過度なストレスによってかく乱されるのではと考えられています。我々はコルチゾールシグナルがエストロゲン合成・分解機構の調節を破たんさせるのではと考え、子宮内膜癌、子宮筋腫、子宮内膜症を対象に、コルチゾール-エストロゲンシグナルのクロストークに関する研究を進めています。本研究からストレスと婦人科疾患との関連を明らかにしていきたいと考えています。

主な業績
  • Miki Y, Sugawara Y, Shibahara Y, Tsuji I, Sasano H, Ito K. (2019). Multiple primary cancers associated with endometrial and ovarian cancers: An analysis based upon the Japan Autopsy Annual Database from 2002 to 2010. The journal of obstetrics and gynaecology research, 45(5), 1012-1018. doi: 10.1111/jog.13934
  • Miki Y, Iwabuchi E, Ono K, Sasano H, Ito K. (2019). Exploring Protein⁻Protein Interaction in the Study of Hormone-Dependent Cancers. International journal of molecular sciences, 19(10). pii: E3173. doi: 10.3390/ijms19103173
  • Ito K, Miki Y, Suzuki T, McNamara KM, Sasano H. (2016). In situ androgen and estrogen biosynthesis in endometrial cancer: focus on androgen actions and intratumoral production. Endocrine-related cancer, 23(7), R323-35. doi: 10.1530/ERC-15-0470
主な所属学会
  • 日本内分泌学会
  • 日本癌学会
  • 日本病理学会
  • 米国内分泌学会
主な受賞
  • 日本ステロイドホルモン学会研究奨励賞
  • 日本乳癌学会研究奨励賞
その他
獣医師として、災害時のペットとの同行・同伴避難の問題、さらに補助犬(盲導犬、聴導犬、介助犬)の同伴避難に関する課題にも取り組んでします。