組織・メンバー

災害評価・低減研究部門
災害ジオインフォマティクス研究分野
教授
博士(工学)
SATO Motoyuki
さとう もとゆき

本務先 東北アジア研究センター
教授
研究テーマ
レーダー、リモートセンシング
研究キーワード
地中レーダ(GPR) / 地表設置型合成開口レーダ(GB-SAR)
関連サイト
研究概要

佐藤研究室では工学的な手法、特に電磁気学的な手法による東北アジア地域の自然環境の監視・保全と資源開発に関する研究を行っています。

例えばシベリア、モンゴル、中国北部に存在する凍土地域は恵まれた資源を有しているにもかかわらず厳しい環境のため開発には多くの困難が伴います。 また天然ガスを輸送するパイプラインや地球温暖化現象などによって生じることが知られている凍土の溶解は膨大なメタンガスを発生するため新たな環境問題を引き起こす可能性があります。

本研究室では、このような問題に対し従来から開発を手がけてきた坑井を用いてレーダ計測を行なうボアホールレーダ計測、 地中レーダだけでなく、 低周波電磁界による地球環境計測を適用しようとしています。

一方衛星を利用した広域的なリモートセンシング技術は広域的な東北アジア地域の環境計測に欠かせません。 本研究室では地球資源衛星のマイクロ波合成開口レーダと地上での電磁界計測を結び付けた新たな環境計測を提案します。

また、東北アジア研究センターがすでに構築したロシアとの衛星通信システムを利用することにより、ロシアの研究者との学術情報交換、データベース構築技術やその利用などについても研究しています。

本研究室では計測によって得られたデータをコンピュータによって処理する技術の導入だけでなく、 計測システムの設計・試作などのハードウエア開発や東北アジア地域で国際共同研究によるフィールド実験も数多く行なっています。