組織・メンバー

災害評価・低減研究部門
陸域地震学・火山学研究分野
特任教授(客員)
博士(工学)
HARAGUCHI Tsuyoshi
はらぐち つよし

本務先 株式会社STORY
代表取締役
研究テーマ
自然災害の実態解明,予測と対策,早期復興に資するため,現地調査,各種観測,自然現象と被災過程の可視化などを点群を駆使した地形画像診断を中心に取り組んでいます.
研究キーワード
地質工学 / 自然災害科学 / 地形画像診断
関連サイト
研究概要

地震,津波,洪水といった自然現象そのものでは,人が死ぬことはありません.しかし,そこに人が住んでいるから災害となります.人には,目・耳・鼻・舌・皮膚の五官を通じて危険を避ける本能が備わっています.危険を察知し,災害を避けるには,そのハザードが見えること,可視化が最も有効です.山は樹木,川や海は水で覆われ,本来の形を見ることができませんが,LiDARの力を借りれば樹林下の地形が可視化できます.多くの人々が暮らす沿岸域・河川域・山麓斜面域に潜むハザードの可視化と診断を行い,地域に合った処方箋を提案することで,自然災害から人々の暮らしを護り,安全で豊かな国土づくりに寄与することを目指しています.

主な業績

原口強・岩松暉 (2011) 東日本大震災津波詳細地図(上下巻),古今書院
林博道・釜井俊孝・原口強 (2012) 地震で沈んだ湖底の 村: 琵琶湖湖底遺跡を科学する,サンライズ出版
原口強・岩松暉 (2013) 東日本大震災津波詳細地図・改訂保存版,古今書院
原口強 (2019) グアテマラ,セイバル遺跡周辺の立地環境について,古代アメリカ文明論(第1章 第2節),京都大学学術出版会
原口強・今村文彦・菅原大助・岩松暉 (2022) 津波詳細地図にみる東日本大震災の10年,古今書院

主な所属学会
  • 日本応用地質学会
  • 地球惑星科学連合
  • American Geophysical Union
主な受賞
  • 2000年 日本応用地質学会・論文賞「未固結堆積物の定方位連続地層採取方法の開発とその応用」
  • 2010年 日本活断層学会・論文賞「火山帯周辺に見られる隆起帯および火山性活断層の形成過程 -鹿児島県新島を例として-」
  • 2018年 海洋音響学会・論文賞「Development of the Parametric Sub-Bottom Profiler for Autonomous Underwater Vehicles and the Application of Continuous Wavelet Transform for Sediment Layer Detections」