災害時対応を含めて今後の情報インフラを構築する上で、無線通信ネットワークの拡充は極めて重要です。どこでもいつでも通信できるようにカバレッジエリアを拡大するため、アンテナや反射板における電波の指向性を電圧制御できる液晶デバイスが注目されています。液晶層は高周波を位相変調するため、厚膜化が必要になりますが、応答時間が速く、高周波の損失の少ない液晶材料・デバイス技術の研究を進めています。
今後の高齢化社会や共生社会においては、携帯情報端末に大きくて見やすく軽量の電子ディスプレイが必要になります。そのような人に優しい情報端末は、非常災害時でもスムーズな情報伝達を可能にして、威力を発揮します。そこで、画面が大きくても持ち運びが便利なフレキシブル/ストレッチャブルなディスプレイの開発を進めています。
人の視覚や感性に調和した立体ディスプレイは、普段の社会生活はもとより緊急災害時のおいても、優れたヒューマンインタフェースになるものと期待されています。そのため、自然で視覚疲労が生じない理想的な立体表示を実現するため、電子ホログラフィ用の超高解像度液晶デバイスの技術創出と応用展開を推進しています。
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H.Fujikake, T.Murashige, H.Sato, M.Kawakita and H.Kikuchi: “Molecular Alignment Enhancement Phenomenon of Polymer Formed from a Liquid Crystal Monomer in a Liquid Crystal Solvent”, Appl. Phys. Lett., vol.82, no.10, pp.1622-1624 (2003).
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H.Fujikake, K.Takizawa, T.Aida, H.Kikuchi, T.Fujii and M.Kawakita: “Electrically-Controllable Liquid Crystal Polarizing Filter for Eliminating Reflected Light”, Opt. Rev., vol.5, no.2, pp.93-98 (1998).
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