組織・メンバー

防災実践推進部門
レジリエントEICT研究推進オフィス
教授
博士(工学)
FUJIKAKE Hideo
ふじかけ ひでお

本務先 工学研究科
研究テーマ
将来の情報インフラを見据えて、液晶や高分子などのソフトマターを用いたフレキシブルディスプレイ、ストレッチャブルディスプレイ、立体ディスプレイなどの次世代ヒューマンインタフェースの研究・開発に取り組んでいます。
研究キーワード
フレキシブルディスプレイ / 立体表示 / ヒューマンインタフェース / ソフトマター / 液晶
関連サイト
研究概要

災害時対応を含めて今後の情報インフラを構築する上で、無線通信ネットワークの拡充は極めて重要です。どこでもいつでも通信できるようにカバレッジエリアを拡大するため、アンテナや反射板における電波の指向性を電圧制御できる液晶デバイスが注目されています。液晶層は高周波を位相変調するため、厚膜化が必要になりますが、応答時間が速く、高周波の損失の少ない液晶材料・デバイス技術の研究を進めています。

今後の高齢化社会や共生社会においては、携帯情報端末に大きくて見やすく軽量の電子ディスプレイが必要になります。そのような人に優しい情報端末は、非常災害時でもスムーズな情報伝達を可能にして、威力を発揮します。そこで、画面が大きくても持ち運びが便利なフレキシブル/ストレッチャブルなディスプレイの開発を進めています。

人の視覚や感性に調和した立体ディスプレイは、普段の社会生活はもとより緊急災害時のおいても、優れたヒューマンインタフェースになるものと期待されています。そのため、自然で視覚疲労が生じない理想的な立体表示を実現するため、電子ホログラフィ用の超高解像度液晶デバイスの技術創出と応用展開を推進しています。

主な業績

H. Fujikake, M. Kuboki, T. Murashige, H. Sato, H. Kikuchi and T. Kurita: “Alignment Mechanism of Liquid Crystal in a Stretched Porous Polymer Film”, J. Appl. Phys., vol.94, no.5, pp. 2864-2867 (2003).

H.Fujikake, T.Murashige, H.Sato, M.Kawakita and H.Kikuchi: “Molecular Alignment Enhancement Phenomenon of Polymer Formed from a Liquid Crystal Monomer in a Liquid Crystal Solvent”, Appl. Phys. Lett., vol.82, no.10, pp.1622-1624 (2003).

H.Fujikake and H.Sato: “Flexible Display Technologies Using Ferroelectric Liquid Crystal: Low Driving-Voltage Panel Fabrication”, Ferroelectrics, vol.364, pp.86 - 94 (2008).

H.Fujikake, K.Takizawa, T.Aida, H.Kikuchi, T.Fujii and M.Kawakita: “Electrically-Controllable Liquid Crystal Polarizing Filter for Eliminating Reflected Light”, Opt. Rev., vol.5, no.2, pp.93-98 (1998).

H. Fujikake, J. Yonai, H. Sato, H. Kikuchi, Y. Iino, M. Kawakita, Y. Tsuchiya, K. Iwashita and S. Umeda: “Automatic Color-Temperature Compensating System with Guest-Host Liquid-Crystal Filter for Video Image Sensing”, Appl. Opt., vol.40, no.14, pp.2275-2281 (2001).

主な所属学会
  • 応用物理学会 (JSAP): フェロー
  • 電子情報通信学会 (IEICE) : フェロー
  • 映像情報メディア学会 (ITE): フェロー
  • 日本液晶学会 (JLCS)
  • The Institute of Electrical and Electronics Engineers (IEEE) : Senior
主な受賞
  • 映像情報メディア学会 丹羽高柳賞業績賞(2018)
  • 電子情報通信学会 エレクトロニクスソサイエティ賞(2013)
  • 日本液晶学会 論文賞(2001)