講師
博士(保健学)
稲葉 洋平
INABA Yohei
いなば ようへい
本務先 医学系研究科
原子力災害や放射線事故災害は、一度発生すると放射線被ばくなど非常に大きな社会的影響を与えます。放射線被ばく線量は、線量計等で測定しますが、一般市民が被ばくしてしまうような大規模な放射線事故災害時では、ほとんどの市民は線量計を持っていないため、何らかの方法で被ばく線量を推定することが必要となります。これは、被ばく者の治療計画立案や予後予測、緊急医療措置のためのトリアージ(患者の振り分け)を行う際の判断材料となるためとても重要な指標になります。そこで我々は、放射線と血液抗酸化能の関係に着目し、大規模放射線災害時における被ばく線量推定法および健康被害評価法の確立を目指しています。