自然災害の激甚化や大規模感染拡大などに加えて,地球規模の環境の変化などの影響により都市や地域でのリスクが増大しており,その対応が求められている.地域の防災拠点でありながら緑豊かな環境整備により,都市や地域が創出される安全で安心できるレジリエント・コミュニティーの創生を目指すために本共同研究部門を令和3年10月に設置した.
初めに,イオン防災環境都市創生 共同研究部門を設置し,防災・減災」「杜のデザイン」「感染症対策」3課題を設定し,分科会を設けて共同研究の活動を実施してきた.
3年経過後の令和6年10月の研究期間更新において,研究成果と継続が必要な研究内容を踏まえ、「感染症対策」については「防災・減災」と統合し,「杜のデザイン」は終了とし,新たに地域連携のテーマが必要となった.そこで、研究内容を以下の新たな2課題とする.
「防災・減災」および「地域連携拠点」の2つの課題を設定する;
1.防災・減災戦略の検討と提案
災害時にも安心・安全を提供できるコミュニティーづくりを目指し,避難計画およびBCPの作成と導入,地震計の設置などによる早期安全確認,周辺施設との連携,災害時での支援サポートの充実を通じて,新しい防災・減災の取組みを検討する.
2.地域連携拠点の形成支援
緑に包まれた居心地の良い滞在空間の創出する中で,東北大学旧雨宮キャンパスにおける賑わいや活気を野外空間に創造することを目指す.そのために,ワークショップやイベントなどを企画・実施し,自由に憩い・滞留できる環境の整備,まち(ヒト)とのシームレスな空間づくりの中で,周辺教育機関も含めた地域との繋がりを持った連携拠点づくりを支援する.