特任教授(客員)
上山 眞知子
KAMIYAMA Machiko
かみやま まちこ
WHOなどの国際連盟関連機関では、国際NGOと伴に機関間常設委員会(IASC)を設置し、2007年に人道的支援のためのガイドラインを作成しました。その中で特に強調されているのが、心理社会的支援です。この支援方法は、従来の疾患対応型の支援によって行われて来たdebriefingに換わる支援モデルとして推奨されています。現在は、その効果のエビデンスと事例を集めることが、研究者と実践家に求められています。被災した個人所有の歴史的な資料をレスキューし保全することは、被災者のアイデンティティを取り戻し精神保健面での効果があることが、調査によって明らかになってきました。現在は、レスキューを経験した所有者を対象にして、臨床心理学的な面接技法を用い、結果の解析を行っています。