三陸沿岸地域では、津波被害や原発被害によって世界で類を見ない速さで人口減少と高齢化が進んでいます。これらの地域における都市計画・まちづくりは、昨今頻発する災害の性質や感染症の状況など鑑みたとき、決して特異的なものではなく、普遍的かつ不確実(リスク)な状況に対応するべきマネジメントツールとして捉えることができます。この場合、従来取られてきたような長期的時間軸に沿った空間計画及びまちづくりの遂行は困難であり、多様な主体による複層的で随時見直し可能な漸進的可逆的計画や事業実施プロセスをデザインすることが求められると言えます。
徐々に居住制限が解除されつつある福島県浜通りの地域をフィールドに研究実践活動を行っていきます。石巻市中心市街地におけるまちづくり会社の事業マネージャーとして活動してきた経験を活かし、計画策定や事業実施に関係するメンバーはもとより、地域住民や自治体職員等とのチームビルディングを行いながら、まちづくり活動に積極的に参画して実践調査を進めます。
苅谷智大,井澤亨,佐々木悠,姥浦道生(2022) 東日本大震災後の中心市街地の低未利用地の集客企画の実施状況に着目した暫定活用に関する一考察, 公益社団法人日本都市計画学会都市計画論文集, 57-3,pp1409-pp1416.
苅谷智大, 姥浦道生(2013) 震災復興初動期における住民主導型まちづくりの発動プロセスに関する一考察 —宮城県石巻市中心市街地を事例として, 公益社団法人日本都市計画学会都市計画論文集, 48-3, pp837-842.
Tomohiro Kariya, Minori Ito, Michio Ubaura, Noriko Akita, Satoshi Miyake(2019) Study on Reconstruction Trend of Commercial Stores in Disaster Area by the Great East Japan Earthquake -A Case Study of Ishinomaki City
4th Disaster Risk Reduction Conference 2019, pp34-35.
Tomohiro, KARIYA, Michio, UBAURA(2014) A Study on Characteristics of Underutilized and Unutilized Land in City Center of Provincial City ―The Case Study in the City Center of Ishinomaki After the Disaster―
Proceedings of International Symposium on City Planning 2014, 4 pages.
Tomohiro, KARIYA, Michio, UBAURA(2012) A Study on the Role of in the Initial Stage of Reconstruction from Disaster -A case Study of Recovery Process from Tsunami Disaster in Ishinomaki City-, Journal of International City Planning, pp753-pp763.