組織・メンバー

災害人文社会研究部門
災害文化アーカイブ研究分野
シニア研究員
博士(文学)
KAWASHIMA Shuichi
かわしま しゅういち

研究テーマ
「災害文化」を「人間と自然の付き合い方」と捉え、列島各地の自然を相手にしている生業者の災害伝承を主に収集し、検討を加えながら、防災に役立たせます。
研究キーワード
災害文化 / 漁村民俗学 / 口承文芸 / フィールドワーク
研究概要

過去の自然災害の記憶や記録が、文献や石碑、口頭伝承によって、日常的にどのように伝えられてきたのか、また、どのように伝えていくべきかを探ります。また、この列島に住む人々の、自然観や災害観、生命観、死生観などに基づいた防災を考えます。さらに、災害時の生命や国土を守るだけではなく、過去から未来へ向けて、それぞれの地域で積み重ねられてきた生活文化を守るための、生活者視点の、真の防災のありかたを考えます。

(写真下)福島県の新地町では、台風が近づくと、岸につながれていた漁船を港の中へ共同で避難させる(2018年6月10日)

(写真下)『風俗画報』に描かれた、明治の三陸大津波

主な業績
  • 川島秀一(1999)ザシキワラシの見えるときー東北の神霊と語り、三弥井書店
  • 川島秀一(2003)漁撈伝承、法政大学出版局
  • 川島秀一(2005)カツオ漁、法政大学出版局
  • 川島秀一(2012) 津波のまちに生きて、冨山房インターナショナル
  • 川島秀一(2017)海と生きる作法ー漁師から学ぶ災害観、冨山房インターナショナル
主な所属学会
  • 日本民俗学会
  • 日本口承文芸学会
  • 日本カツオ学会
  • 東北民俗の会
主な受賞
  • 高知県出版文化賞