准教授
博士(歴史学)
川内 淳史
KAWAUCHI Atsushi
かわうち あつし
日本近現代史の領域において、人びとの「生存」に関わる諸問題について研究を行っています。特に1930年代から1960年代における医療や福祉、社会保障の問題を取り上げつつ、人びとの「生存」を支える仕組みや制度、その間で取り結ばれる人びとの関係性や社会のあり方の変化について考察を加えており、近年ではそうした点を「人口問題」の点から検討を行っています。
大規模自然災害時には、多くの歴史的な「資料」が滅失の危機に直面します。その一方で被災体験やその後の避難生活、また復旧・復興の過程の人びとの動きの中で、多くの「資料」が生み出されます。そうした被災した「資料」と被災から生まれる災害「資料」の双方を、後世に保存・継承させる方法について研究を続けています。
また、東北大学と神戸大学、人間文化研究機構の連携事業として実施している「歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業」の担当として、地域社会の歴史文化資料を保全・継承するための大学間ネットワークの構築にも取り組んでいます。