組織・メンバー

災害人文社会研究部門
認知科学研究分野
教授
博士(行動科学)
MURAMOTO Toshiaki
むらもと としあき

兼任先 情報科学研究科
研究テーマ
人間の言語コミュニケーション活動(読む、書く、話す、聞く)や記憶過程に関する基礎研究を行い、得られた成果を教育や防災などさまざまな領域における実践に応用することを目指しています。
研究キーワード
認知心理学 / 教育心理学 / 文章理解 / 授業デザイン / 防災教育
関連サイト
研究概要

災害の記憶を、地域や世代を超えて伝えていくことは非常に重要な課題です。現在、大学生を対象として、被災地訪問よるアクティブラーニング型のゼミナールを実施し、震災のことを他地域の小・中・高校生へ伝えるイベントを企画・開催する実践研究を進めています。同時に、学んだことを伝える側になる大学生がイベントを企画するまでのプロセスにおいて、どのような認知面・心理面での変遷があるのかを明らかにしようとしています。さらに、各防災教育イベントの特徴や相違点、メリットとデメリットなどを比較検討しながら、有効な災害伝承・防災学習システムの構築のための礎を築くことを目指しています。

知識を応用可能な形で獲得するにはどうすればよいのでしょうか。私は学習者の理解過程に着目し、抽象文を読解する際の理解過程の類型によって、そこから得られる知識の応用可能性が異なることを明らかにしました。具体的には、抽象文からいくつかの具体例を自己生成し、それらを自分の言葉でまとめ、その後さらに別の具体例を生成するといったプロセスで理解した学習者の、その後の応用問題の成績が良いことを明らかにしました。また、こうした理解過程は、学習者が自ら能動的に遂行することが重要であり、それを導くような文章を読むことによっては知識の応用可能性が高まらないことも示しました。

主な業績
  • 邑本俊亮 (2022)  言葉とコミュニケーション ―心理学を日常に活かす―, 朝倉書店 
  • 邑本俊亮・池田まさみ (2017)  心理学の神話をめぐって ―信じる心と見抜く心―, 誠信書房
  • 邑本俊亮 (2012)  大学の授業を運営するために ―認知心理学者からの提案―, 東北大学高等教育開発推進センター
  • 秋元頼孝・邑本俊亮 (2009)  共通基盤を考慮する前にアイロニー的意味の活性化は生じるのか, 心理学研究, 80(5), 422-430.
  • 邑本俊亮 (1998)  文章理解についての認知心理学的研究 ―記憶と要約に関する実験と理解過程のモデル化―, 風間書房
主な所属学会
  • 日本心理学会
  • 日本認知心理学会
  • 日本教育心理学会
  • 日本読書学会
  • 日本基礎心理学会
主な受賞
  • 日本心理学会 優秀論文賞(2010年)
  • 日本学術振興会 ひらめき☆ときめきサイエンス推進賞
  • 東北大学 総長教育賞