地震災害と水害に対する土地条件としての地形およびその改変について、GISも活用しつつ研究してきました。また、カリフォルニア州の活断層法などの先例を踏まえて都市計画的手法による防災について、増田聡先生と共同で研究していました。2005年からは佐藤健先生らと防災教育にも本格的に関わるようになりました。その後山形大学地域教育文化学部および教職大学院で教員養成,教員再教育に携わることになり、主に学校防災に関する研究と教育に注力してきました。とくに東日本大震災後は、佐藤健先生,桜井愛子先生,北浦早苗先生,小田隆史先生,熊谷誠先生らとともに、石巻市教育委員会をはじめ宮城県内と山形県の教育委員会と共同で、防災教育や防災管理に関する教職員研修などを行い、アクションリサーチを進めています。
桜井愛子・佐藤健・村山良之・熊谷誠・北浦早苗・小田隆史(2023)実効性のある学校版避難確保計画作成支援のための教員研修プログラムの開発-大雨時の緊急避難場所の検討-.安全教育学研究 23(1) pp.19-30
佐藤健・橋本雅和・桜井愛子・北浦早苗・藤阪雄一・村山良之・熊谷誠・小田隆史・李泰榮・池田真幸(2023)洪水災害を対象とした学校の防災管理の充実化と防災教育の実践:石巻市立大谷地小学校における事例.安全教育学研究 22(2) pp.37-48
小田隆史, 梨本雄太郎, 林田由那, 村山良之, 蘆立泰典(2023)教員養成課程における防災教育の導入―大学独自の資格認定制度創設へ向けた実践,安全教育学研究 22(2), pp23-35.
村山良之・桜井愛子・佐藤健・北浦早苗・小田隆史・熊谷誠(2021)地形とハザードマップに関するオンライン教員研修プログラムの開発-学校防災の自校化のために-.季刊地理学 73 pp.94-107
宇根寛・村山良之(2021)地域の災害リスクをどう教えるか-地形を踏まえてハザードマップを読む-.科学 91(5)pp.444-448