組織・メンバー

災害評価・低減研究部門
災害ジオインフォマティクス研究分野
助教
博士(理学)
MIZUTANI Ayumu
みずたに あゆむ

研究テーマ
津波の発生・伝播過程の解析、即時把握・即時予測手法の高度化などの課題について、特に沖合における観測記録に注目し、理論および数値シミュレーションを用いた研究をおこなっています。
研究キーワード
固体地球惑星科学 / 津波 / 地震学 / 数値計算
関連サイト
研究概要

現在、日本列島の太平洋沖にはDONETやS-netといったリアルタイム海底観測網が整備されています。これらの記録は、沖合で発生する地震やそれに伴う津波について、断層近傍における観測を可能とするため、津波の即時把握・即時予測の高度化という点で重要です。一方で津波の発生域内の水圧計記録では、津波以外の様々なシグナルが同時に観測され、正確な津波波高の把握にはそれらを考慮した解析が必要となります。そのため現在、数値シミュレーションや実際の観測記録に基づき、津波発生域内の水圧計記録からリアルタイムに津波波高を推定する手法の開発をおこなっています。

主な業績

Mizutani, A., Yomogida, K., & Tanioka, Y. (2020). Early tsunami detection with near-fault ocean-bottom pressure gauge records based on the comparison with seismic data. Journal Geophysical Research: Oceans, 125, e2020JC016275. doi: 10.1029/2020JC016275

Mizutani, A., & Yomogida, K. (2022). Back-projection imaging of a tsunami excitation area with ocean-bottom pressure gauge array data. Journal of Geophysical Research: Oceans, 127, e2022JC018480. doi: 10.1029/2022JC018480

Mizutani, A., & Yomogida, K. (2023). Source estimation of the tsunami later phases associated with the 2022 Hunga Tonga volcanic eruption. Geophysical Journal International, ggad174. doi: 10.1093/gji/ggad174

Mizutani, A., & Melgar, D. (2023). Potential Volcanic Origin of the 2023 Short-period Tsunami in the Izu Islands, Japan. Seismica, 2(2). doi: 10.26443/seismica.v2i2.1160

主な所属学会
  • 日本地震学会
  • 地球惑星科学連合
  • American Geophysical Union