組織・メンバー

防災実践推進部門
2030国際防災アジェンダ推進オフィス
特任教授
博士(国際地域学)
NAGAMI Kozo
ながみ こうぞう
気候変動適応防災学分野 兼務

本務先 グリーン未来創造機構
研究テーマ
開発途上国の防災ニーズ国・中進国を対象として、これまでの経済優先の開発で生じた災害リスクを事前防災投資により削減するだけでなく、さらに将来の災害リスクを増やない都市開発や土地利用を効果的に推進するためのアプローチ構築や意思決定支援に取り組んでいます。
研究キーワード
Build Back Better / 事前防災投資 / 開発途上国への防災協力 / 総合的な災害リスク評価 / 仙台防災枠組
関連サイト
研究概要

災害による被害を減らすには、日頃からいかに災害リスクを最小化する努力を積み重ねるかが最重要になります。事前の備えとしては、防災教育や社会経済的な個人やコミュニティの災害対応キャパシティを向上させることも重要ですが、事前防災投資によって社会全体でHazard Exposureを最小化させ個々の施設やインフラの脆弱性を低減することが非常に重要で、構造物対策はその最大の役割を果たします。日本はじめ先進国では、過去の歴史的な蓄積によって、高頻度低強度のHazard Exposureは未然に無力化されていますが、開発途上国は、経済社会的な開発が優先されるばかりに、その蓄積が極めて不十分なまま高度成長時代を迎え、さらにその不十分さが露呈し拡大するばかりとなっています。私は28年以上におよぶJICAでの開発事業の経験をもってその実態を見て来ました。ですので、最大の研究及び教育の課題は、この現状を少しずつでも着実に地道に是正していくことです。そのための方法論とロジックを確立していきたいと考えています。

主な所属学会
  • 日本災害復興学会
  • 国際開発学会