組織・メンバー

災害医学研究部門
災害口腔科学分野
教授
博士(医学)
OSAKA Ken
おさか けん

兼任先 加齢医学研究所
本務先 歯学研究科
副研究科長
研究テーマ
宮城県岩沼市での震災前後の行動の変化
研究キーワード
災害医療 / 地域包括ケアシステム / ソーシャルキャピタル / 新型コロナウイルス対策
関連サイト
研究概要

災害発生時は災害の弱者を特定して対策をとることが重要ですが、震災前の情報を用いた研究はほとんど存在しません。震災前の地域在住高齢者の情報と、津波による死亡原因の関連性を調べました。さらに住環境の変わる震災後の中期的な死亡リスクについても調べました。重度のうつ傾向の人は災害時に避難が遅れるハイリスク者として認識されることが必要であることが推察されます。また、友人との交流は震災後の死亡リスクを減らすと考えられます。反対に孤立した被災者については、支援が必要だと考えられます。
http://www.dent.tohoku.ac.jp/news/view.html#!394

宮城県内の仮設住宅の入居者の健康状態の推移を明らかに:国内で初めての災害公営住宅も含めた長期研究
・東北大学は宮城県と協力し、被災者支援の一環として、震災後から仮設住宅入居者の健康状態の調査を継続してきました。また、災害公営住宅への転居後も調査を続けており、このたび、健康状態の推移を明らかにしました。
・全体として健康状態の悪い者の割合は減少傾向にありますが、高齢者が多く住む災害公営住宅では主観的健康感の悪い者が多く、入居者が社会参加を通じた健康状態の維持・増進ができるコミュニティづくりを引き続き進めていく必要があります。
http://www.dent.tohoku.ac.jp/news/view.html#!603

主な業績
  • Kusama T, Aida J, Sugiyama K, Matsuyama Y, Koyama S, Sato Y, Yamamoto T, Igarashi A, Tsuboya T, Osaka K.Does the Type of Temporary Housing Make a Difference in Social Participation and Health for Evacuees of the Great East Japan Earthquake and Tsunami? A Cross-Sectional Study. J Epidemiol. 2019 Oct 5;29(10):391-398. doi: 10.2188/jea.JE20180080. 
  • Aida J, Hikichi H, Matsuyama Y, Sato Y, Tsuboya T, Tabuchi T, Koyama S, Subramanian SV, Kondo K, Osaka K, Kawachi I.Risk of mortality during and after the 2011 Great East Japan Earthquake and Tsunami among older coastal residents. Sci Rep. 2017 Nov 29;7(1):16591. doi: 10.1038/s41598-017-16636-3.
  • Matsuyama Y, Tsuboya T, Bessho SI, Aida J, Osaka K.Copayment Exemption Policy and Healthcare Utilization after the Great East Japan Earthquake. Tohoku J Exp Med. 2018 Feb;244(2):163-173. doi: 10.1620/tjem.244.163.
主な所属学会
  • 日本公衆衛生学会
  • 日本疫学会
その他

厚生労働省新型コロナクラスター対策班

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