都市・建築学の基礎知識をもとに、災害に強いまちづくりとひとづくりのための専門分野横断型の実践的研究を行っています。都市工学はもちろんのこと、教育学や社会学、経済学、理学、医学などとの学際融合による新しい研究成果の創造と、その社会実装による減災社会の構築を目指しています。また、東日本大震災の被災地の復興に関しては、学校の防災管理や子どもたちの防災教育の再構築に向けた教育現場に対する支援を主に行っています。さらに、防災教育分野での国内外のネットワーク構築、防災人材育成の推進を活動内容としたプロジェクト連携研究センター「防災教育国際協働センター」も運営しています。
防災教育国際協働センター:http://drredu-collabo.sakura.ne.jp/ja/
レジリエントな学校とは、事件・事故や災害に対して高い「レジリエンス=抵抗力・回復力」を持つ学校を指します。学校の防災管理への事業継続計画(BCP)の手法の学校現場への導入が急速に進んできています。「何が事業継続を妨げるか(リスク分析)」と、事業が中断するとどのような影響が生じるか(インパクト分析)」の結果を事業継続計画へ反映し、計画を運用、見直しをする事業継続管理が学校防災に導入されることでいち早く再開できる学校づくりが可能となります。教育中断のリスクとBCPに基づく教育継続に関して書かれた日本初の学校経営書籍の編著者となりました。
イベントプログラムとしての「ぼうさい宝探しゲーム」の教育プログラム化に向けた研究に着手しています。2017年3月に仙台市青葉区の片平地区まちづくり会主催で第1回を開催して以来、継続して連携・協働を行っています。2019年度には、東北大学独自に基礎ゼミのテーマとして、「ぼうさい宝探しゲーム(東北大学版)の創造」に取り組みました。さらに、2019年11月10日には、仙台防災未来フォーラムの関連イベントとして、「第4回ぼうさい宝探しゲーム~政宗公からの密命 まちに隠された忍者の認定書を手に入れろ!」の開催を通して、実践的研究のさらなる発展が期待されます。