助教
博士(環境学)
高橋 尚志
TAKAHASHI Takayuki
たかはし たかゆき
兼任先 理学研究科
日本列島の内陸部における長期的な地殻変動量や活構造の推定には、河川上流域に発達する河成段丘面が用いられています。しかし、特に上流域の河成段丘の発達過程そのものについては不明な点が多く、より正確な地殻変動量の推定のためには、上流域における詳細な河成段丘の形成過程の理解が必要不可欠です。野外調査による堆積物の記載、火山灰分析、数値地形解析に基づいて、河成段丘面・段丘堆積物の性質や形成年代を明らかにし、河川による土砂の動きを踏まえた流域全体の河成段丘発達過程を詳細に復元する研究を進めています。
Takahashi, T. and Sugai, T. (2018) Tributary effects on fluvial terrace development since the last interglacial in the upper Tama River valley, central Japan. Quaternary International, 471, 318-331, doi:10.1016/j.quaint.2017.11.036
高橋尚志・須貝俊彦(2020)関東地方,荒川狭窄部における河成段丘発達過程および荒川本流の河床縦断面形変化史に関する再検討.地学雑誌,129(1),123-140.