組織・メンバー

災害理学研究部門
活断層研究分野
教授
博士(理学)
TODA Shinji
とおだ しんじ
都市直下地震災害(応用地質)寄附研究部門 兼務

兼任先 理学研究科
研究テーマ
活断層の分布や活動史を調べることによって、内陸大地震の長期予測やハザード評価を行っています。また、断層間相互作用や応力伝播に着目し、地震の連鎖や余震活動の予測手法の開発に取り組んでいます。
研究キーワード
地震学 / 地震地質学 / 変動地形学 / 活断層研究 / 統計地震学
関連サイト
研究概要

マグニチュード7を超える内陸大地震は活断層の動きが原因です。その活断層は、日本列島に2千以上存在します。その活断層の分布を地形や地質調査から明らかにするとともに、実際の大地震時のズレの分布や大きさを調べて、将来の内陸大地震に役立てる研究を進めています。特に、断層を横切る調査溝(トレンチ)で地層を観察し、過去数千年〜数万年間の活動史を調べ、将来の地震発生確率の算出に役立てます。写真は平成28年の熊本地震を引き起こした布田川断層の益城町での掘削調査の様子です。西原村や南阿蘇村でも調査を行った結果、布田川断層は約2千年〜3千年間隔で活動していたことがわかりました。

大地震では蓄積された断層沿いの応力が解放されます。一方で、地震を起こした断層の周辺ではその応力が伝播して、力のバランスが崩れ突然地震が発生しやすくなります。広い意味での余震や誘発地震です。この応力変化の状況をコンピュータ上で計算・可視化し過去の地震活動なども参照して、定量的に余震や誘発地震を予測する研究を行っています。図は熊本地震による応力伝播の計算結果です。地震活動の活発化が予想される地域(暖色)、静穏化が予想される地域(寒色)に二分されます。緑の点が熊本地震後1ヵ月間の余震で、暖色域で多発したことがわかります。

主な業績
  • 遠田晋次・石村大輔(2019)熊本地震など内陸大地震で見いだされた誘発性地表地震断層と短い活断層の評価,第四紀研究,58,121-136.
  • Toda, S., and R. S. Stein (2018) Why aftershock duration matters for probabilistic seismic hazard assessment, Bulletin of Seismological Society of America, 108, 1414-1426.
  • Toda, S., Kaneda, H., Okada, S., Ishimura, D., and Mildon, Z. (2016) Slip-partitioned surface ruptures for the Mw 7.0 16 April 2016 Kumamoto, Japan, earthquake, Earth, Planets and Space, 68, 188.
  • Toda S., Stein R. S., Beroza G. C., Marsan D. (2012) Aftershocks halted by static stress shadows, Nature Geoscience, 5, 410-413, 10.1038/ngeo1465.
主な所属学会
  • 日本地震学会
  • 地球惑星科学連合
  • 日本応用地質学会
  • 日本活断層学会
  • American Geophysical Union
  • Seismological Society of America
主な受賞
  • 日本活断層学会論文賞(2010年,2012年)