プロジェクト講師
博士(学術)
保田 真理
YASUDA Mari
やすだ まり
東日本大震災の教訓を活かし、災害に強い社会を創生するために、若い世代への減災意識啓発活動をはじめてから3年目を迎え、日本国内の出前授業受講生は18,000人を超えました。海外からも要請を受けて、ハワイ、タイ、インドネシア、フィリピンの各地にも活動は広がっています。自然災害からの被害を軽減するには個々人が減災する意識を持ち、災害を認知すること、自分に降りかかる事として考えること、状況を判断する事、判断に従って行動する事が必要です。一連の減災行動を促すために、防災教育が実施されています。防災授業の意識変化を検証し、より効果的な教育プログラム作成を目指しています。
地震や津波のみならず、風水害など、災害列島とも呼べる日本に暮らしている我々は厳しい自然環境と上手に付き合い、日々の暮らしを守って来た長い歴史があります。災害科学国際研究所の中で、地震津波災害リスク研究部門では、リスク評価を通じて如何に減災できるのかを日々探求しています。特に、震災の経験を風化させず教訓を次世代へ語り継いでもらうことや、防災・減災の正しい知識を広めることで、災害時の対応力と判断力を高めることを目的として、子ども達への出前授業を実施しています。教材のデジタル化も推進しており、オンラインでの防災教育にも取り組んでいます。