組織・メンバー

人間・社会対応研究部門
歴史資料保存研究分野
助教
博士(学術)
YASUDA Yoko
やすだ ようこ

研究テーマ
地域美術資料を対象に、地域の蒐集家・文人と地域資料群・個人コレクションに関する研究を行い、地域資料の保全に取り組んでいます。また生き物表現から、生き物文化と災害に関わる研究を行っています。
研究キーワード
地域美術資料保全 / 生き物文化 / 蒐集 / 博物図譜
研究概要

地域には様々なものがあります。地域にあるもののうち、美術に関するものを資料としてのこし、伝えていく方法を考えています。これらのものが災害にあったときに、美術資料としてのこすための応急処置や、地域美術資料の保全と活用に向けた研究を行っています。津波や水害により被災し、救出された美術資料群を対象に、地域における個人コレクションの位置づけについて試みています。

近世から近代における博物図譜作成とそのネットワークについて、地域に残された関連資料を用いて研究を行っています。特に、庄内地方の博物学者・発明家として知られる松森胤保は一人で『両羽博物図譜』を著しました。彼の500冊以上にのぼる著作から、『両羽博物図譜』作成に至る経緯や蒐集家のネットワークを明らかにしようとしています。

生き物文化研究では人と生き物の関係、特に日本人とねずみの関係を研究しています。災害にかかわる生き物文化として、生き物が災害として認識される事例を取り上げます。群れるねずみ(生物としてのネズミだけでなく、生き物としてのねずみも含む)が、江戸時代の人々にとってどのようにイメージされたのか、記録の中のねずみ表現から追いかけています。また、現代においても鼠害は大きな問題です。ねずみに対する動物観とその変遷をたどっています。

主な業績
  • 安田容子(2019)松森胤保の博物図譜作成へ向けた蒐集活動―『家蔵五玩雑録』の蒐集記事から―, キリスト教文化研究所研究年報, 52, 135-150.
  • 安田容子(2015)松森胤保の動物飼育と動物観―『両羽博物図譜』とハツカネズミの飼育記録を中心に―,平川新編『江戸時代の政治と地域社会 第二巻 地域社会と文化』,清文堂,pp.119-147.
  • 安田容子(2017)松森胤保の愛玩動物飼育, 蕃山房.
  • 安田容子(2015)書画会の華やぎ 地域に息づく遍歴の文人たち, 蕃山房.
主な所属学会
  • 生き物文化誌学会
  • ヒトと動物の関係学会
  • 美術史学会
  • 文化財保存修復学会
  • Association for East Asian Environmental History