University College Londonとの戦略的パートナーシップは、教育と研究の領域において、多様性、平等、包摂(DEI)の価値を重視しています。我々は、ジェンダーと災害研究の重要性を認識し、それを支える資源を戦略的に配分することで、多分野にわたる大規模な交流を推進しております。また、東北大学においても2022年4月5日にダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進宣言を行いました。生まれた属性や置かれた状況によって不利益を被ることなく、より多くの構成員が公正に活躍できるように組織の不均等な部分を改善し、構成員一人一人が帰属感を持ち、本学で学び、本学で働くことを誇らしく思えるような場づくりに励んで行くことや「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現というSDGsの世界目標を、実現していくことを提言しております。さらにSDGsの中でもジェンダー平等は、国際的に重要な課題とされており、UCL IRDR Centre for Gender and Disasterとの連携は、災害科学の研究と教育を通じて、この分野における深い認識と対応を深めることを目的としています。
UCL IRDR Centre for Gender and Disasterは、国際的な視点でインパクトのある研究を通じ理論と実践のギャップを埋め、ジェンダーと災害研究における国際的なハブとして機能しています。(https://www.ucl.ac.uk/risk-disaster-reduction/research/centre-gender-and-disaster)
また、Gender and Disaster Networkを通じて、アフリカ、インド、ネパール、オーストラリアを含む1000名を超える研究者ネットワークを構築し、研究の知識共有とディスカッションの場を提供しています。このセンターと連携することにより国際的な連携を得ることができます。(https://www.gdnonline.org)
災害科学国際研究所とUCL IRDRは、単なる共同研究にとどまらず、DEIに根差した国際社会への貢献を意識しながら、大学院プログラムにまたがる学生交流や共同指導を含む10年以上の長期的な関係を築いてきました。また、グローバルチャレンジの枠組み内では、UCL全体がジェンダー平等を重要な課題として掲げていることも、我々の取り組みや意義を反映しています。
本学では2022年4月より、災害科学の世界トップレベル研究拠点としての役割に加え、世界展開力プログラムを開始し、戦略的パートナーシップのさらなる発展を目指しています。UCL の同センターは研究・教育責任者として重要な役割を果たし、以下の取り組みを通じてジェンダー平等と多様性の推進に寄与しています:
〇「グローバル・レジリエンス・マインドセット」を涵養する国際交流・国際教育
〇レジリエンス社会実現に資する高度専門人材育成プログラム(ダブルディグリー,インターシップなど)
〇レジリエンス社会創造共同大学院プログラム(仮称)の創設
DEIに基づくこれらの具体的な事業を進めることで、国際共同大学院プログラムをはじめとする新たな教育プログラムを創出し、レジリエンス社会の構築への貢献を目指しています。また、世界展開力プログラムでは、日英米大学の国際連携運営委員会を通じて、学生と教員の両方がプログラムに対する評価を行うことで、年度ごとの総合的な自己評価を実施しています。今後、当該センターとUCLをはじめとする海外拠点大学との連携を深め、ジェンダー平等と多様性を重視したレジリエンス社会の実現に向けて取り組むことを目指しています。
氏 名 | 所 属 分 野 |
センター長
今村文彦 教授
|
災害評価・低減研究部門 津波工学研究分野
|
副センター長
サッパシー・アナワット 准教授
|
災害評価・低減研究部門 津波工学研究分野
|
副センター長
北村美和子 特任研究員
|
防災実践推進部門 国際研究推進オフィス
|
マリ・エリザベス 准教授
|
防災実践推進部門 国際研究推進オフィス
|
ボレー・セバスチャン 准教授
|
防災実践推進部門 国際研究推進オフィス
|
パク・ヘジョン 助教
|
災害医学研究部門 災害医療情報学分野
|
UCL IRDR Centre for Gender and Disaster
令和4年度 災害レジリエンス向上のための社会的期待発見研究(防災科研)マッピングによる災害レジリエンス構築:社会的脆弱性の高い人々へ着目した研究
Fiscal year 2024 ・ Fiscal year 2022
◆お問い合わせ◆