国内外から産・官・学の多様な防災関係者が集まり、地元・東北の市民の方々とともに防災・減災に関して議論し、特に国際的な防災指針「仙台防災枠組」の実施を推進する、第1回「世界防災フォーラム/防災ダボス会議@仙台」が、2017年11月25日(土)~28日(火)に開催され、このたび、無事に閉幕いたしました。
会場となった仙台国際センターおよび東北大学川内萩ホールには、40以上の国・地域から900名以上の会議登録者が訪れました。50のセッション、約100のポスター発表等が行われたのに加え、被災地のスタディツアー・エクスカーションも実施されました。
「世界防災フォーラム」では、東日本大震災の経験を世界に発信しつつ、世界レベルで防災が議論されました。また、防災に向けた具体的な解決策を共有し、新たな取り組みの創出を目指しました。特に、市民・若者からの参加や、伝承・文化面での参画が多く見られたこと、さらに学術分野から、Elsevier出版会社による【災害科学】分野の現状分析についての報告と提言がなされたことは重要であったと思います。東北大学については、指定国立大学の認定を受けて設置された世界トップレベル研究拠点としての「災害科学」のキックオフシンポジウムを開催し、国内外からの参加者を多数いただくことができました。延べ参加者は、同時開催イベント「ぼうさいこくたい」「防災産業展」の出展者・来場者や世界防災フォーラムへの一般市民来場者も含め約11,200名となり、大盛況となりました。「世界防災フォーラム」にご協力・ご参加くださいました方々に、心より御礼申し上げます。
2018年8月、世界防災フォーラムと協力する「防災ダボス会議」が、スイス・ダボスで開催されます。次回の世界防災フォーラムは2019年の予定です。今後も、国際社会との連携を深めながら、防災社会の構築に尽力してまいりますので、引き続き皆さまのご支援・ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
世界防災フォーラム実行委員長/東北大学災害科学国際研究所所長
今村 文彦
2017年11月25日~28日に開催された『世界防災フォーラム』および『防災国民推進大会(ぼうさいこくたい)』において、災害科学国際研究所が主催・共催・後援・参画したセッションなどについてご報告いたします。 (( )内は報告者氏名)