我々が日々暮らし、働き、集い、憩う、その住まいや都市、地域という生活の場は、様々な建築物や土木構築物による空間から成り立っています。災害時にはこれら空間の速やかな復旧、復興を図り、生活を再建することが求められます。一方我々人類はこれらの空間をより便利に快適にし、そして安心して安全に暮らすためのデザイン手法を日々追求してきました。これら全ての空間は、地域の自然や気候風土、またそれらに育くまれてきた伝統文化に基づく多様な地域性を持っています。そこで空間デザイン戦略研究分野では、【①避難生活】、【②仮の生活】、【③生活の復興】に必要なタイムリーなデザイン手法に関する研究を行うとともに、人口減少・少子超高齢社会等の多様な社会の変革や、災害にも自ら立ち向かい、自然や伝統文化と調和し、かつ地域の資源(人・物・文化)を活用した地域自身で再生が可能な力強い地域づくりを見据えた【④持続可能な災害に強い住まい・まちづくり】に対応した空間デザイン手法に関する研究を実践的に行っています。